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美術館はひと

 この連休に、新潟市西区山田にある「雪梁舎美術館」へ行ってみました。国道8号線のすぐ横あるにもかかわらず、その喧噪がすうっと消えていくような緑に囲まれた静かな美術館でした。純日本建築で、畳がひいてある広い展示室もありました。古民家を使った美術館で畳の部屋はありますが、最初から美術館として設計された建物としては、畳敷なんて珍しいですよね。それがとても落ち着くのです。「雪」のような厳しさと両親のような「梁」、そして人が集う「舎」。創設者である捧賢一さんが「雪梁舎」と名付けて精魂込めて作られたことがわかる素敵な美術館です。

 そして常設展示としてマイセンの部屋とシャガールの部屋があります。シャガールの部屋は梁が見える黒をベースした展示室。暗い部屋にシャガールの愛の溢れる絵が浮かび上がる・・・なんだか情熱的な雰囲気の展示でした。一方マイセンの部屋は明るくて細かな細工がよくわかるように展示されており、こちらも木と陶器の融合されたような落ち着く展示となっていました。

 今回の企画展示は、ネイチャーアクアリウムで有名な天野尚(巻町出身)写真展でした。アマゾンやボルネオなど人の手が加えられていない熱帯雨林の生命力あふれる写真が、その静寂な和室の空間に自然に収まっているのがとても心地よく感じました。 

 以前、馬場県議が「美術館はひとなんだよ」と話をしてくれたことがあります。「どういう美術館を建てたいのか、どういう思いがあって建てるのか、どういう企画をしていきたいのかなど、美術館にかける『その人』の思いによって、展示が変わってくる。その思いが客に伝わりまた行きたいなと思わせる」と。そしてその「ひと」はその美術館の創設者は勿論、その思いを継ぐ館長やスタッフも含まれると。今回、雪梁舎美術館を訪れて、その馬場県議の言葉が少し理解できたように思いました。

 因みに、この美術館には素敵な喫茶室が併設されています。ホットコーヒーを注文すると好きなカップでいただくことができるんです。美味しかったし、優雅な気分にもなりました。ぜひ雪梁舎美術館に訪れた際にはお立ち寄りください☕                     🍙いばらき

  

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