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敵失追い風

  昨日衆議院選挙が開票されました。結果は自民党が大幅に議席を減らし、過半数を割り込みました。与党が選挙に敗する要因は、スキャンダルや国民でも判るような政策の失敗などが挙げられると聞いたことがあります。

 今回もスキャンダルで言えば「裏金問題への非難」、政策の失敗で言えば日々の生活の中で感じている「物価高に対する未解消」が有権者の不満を生み、それが票として投じられた結果といえるのではないでしょうか。よく投票率が上がれば野党票が増えると言われますが、今回は投票率は下がっているのに逆転が起きたということは、いつも投票している有権者の考え方が変わったとも取れます。

 有権者の不満は大切な意思です。それが票になって現れる。これを政治家がどう受け取り、不満を解消していくのか。決して敵失が追い風になっただけの結果ではあってはならないと思います。国が抱える課題は膨大です。裏金追及を解決しただけでは国民の生活は豊かになりません。異常ともいえる物価高、被災地の救済、拉致問題、農水産業問題、賃金格差の問題、高齢化問題、医療の地域格差、エネルギー問題、外交などなど私たちの身近な生活を見ても問題は山積みで、どれも待ったなしの課題です。これらの数多な問題も裏金の件を追及しながらも同時に迅速に解決すべく尽力していただきたいと思います。

 「真摯に受け止めさせていただきます」「善処します」「実現に向けて努力します」「緊張感を持って取り組みます」などという心にもない薄っぺらい回答はもう聞きたくありません。何をどう取り組み、どのような経過なのか、どのような結果が出たのか、具体的な回答が聞ける政治であってほしいと強く願います。

 そして、私たち有権者も国政全体だけでなく、しっかりと自らが選んだ者、政党も注視していかなければいけません。次の選挙の時はどちらかが敵失したからという理由ではなく、きちんと双方の「政策」を判断して投票できる目を養うことも有権者として必要なのではないかと今回の選挙を通じて私は思いました。                              🍙いばらき

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