上越市の大合併は平成１７年１月１日。翌月２月１３日に各区で市議会議員の増員選挙が行われました。私は当時地元の新聞社に勤務していていました。通常ならば選挙の結果は翌日の新聞に掲載されるもの。でもなんとその翌日１４日は新聞休刊日。通常の配達はできない…。結果「号外」として発行し、コンビニや各区の施設などにも協力してもらうことになりました。私は１４日の早朝に眠たい目を擦りながら「号外」をもっていざ東頸地区へ。激戦区ではコンビニの前で男性数人が号外を待っていて「遅い！」と怒られながら囲まれるなんてこともありました。そんなコンビニ行脚の中で、あるご夫婦から「朝からご苦労さん。少し休みないや。ほれ」と渡されたのがキットカット２個。ご夫婦から、応援していた候補が当選したので仲間に号外を見せたいこと、応援した経緯、そして合併することへの不安などチョコを食べながら数分程度立ち話をしました。その夫婦がバレンタインデーだと知って私にチョコを渡してくれたかどうかはわかりませんが、バレンタインデーの思い出の一つです。
あの時のご夫婦、今は８０代くらいかもしれません。合併して約２０年。彼らの不安は杞憂に終わったのでしょうか。それとも・・・。
今、政治の仕事に携わってみて改めて感じたことがあります。それはあの時のご夫婦の話こそが、大切な「地域住民の声のひとつ」であったことを。 🍙いばらき🍙
