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広島の思い出

 中学3年生の修学旅行で奈良と広島に行きました。大雨で集合写真はみんなずぶ濡れ。奈良の薬師寺では私のグループは拝観時間に間に合わず、月光菩薩を見られぬまま泣く泣く集合場所に戻ったという残念な思い出があります。あれから京都は行くけれども奈良にはなかなか行く機会がなくそのまま数十年が経過しました。そろっとリベンジしてみようかなと思います。

 奈良の翌日は広島へ。広島の原爆ドームと広島平和記念資料館(旧)に行きました。階段に焼き付いた人の影、溶けてひと固まりになった自転車(三輪車)、数々の写真。今でもその時の光景は忘れられません。戦時中で決して豊かな日常ではなかったけれど、そんな中でも人々が集ったり、笑ったり、挨拶を交わしたり、語ったり、子供を叱ったり、なだめたりとごくごく普通のそこにあった日常の風景が、数秒後に一つの爆弾で消え去ってしまう恐ろしさを全身で感じたことを今でも覚えています。大人になってから、当時の学年主任の先生が多感な時期に平和について考えてほしいと願い、一般的な奈良-京都ではなく、奈良-広島のコースを強く提案されたと聞きました。今ではその選択に感謝しています。

 昨日から馬場県議は防災・脱炭素社会づくり特別委員会の視察で広島と高知に行っております。広島では平成26年8月に集中的な豪雨によって土石流や崖崩れが発生し、災害関連死を含めて77人が亡くなりました。この教訓を伝えようと「広島市豪雨災害伝承館」が建設されたそうです。今回の視察の一つにこの伝承館があります。調べたところ、当時の土石流を再現したCG映像があるそうです。また施設内は避難場所にもなっていて、かまどになるベンチも設定されているそうです。県議が戻ってきたらいろいろ聞いてみます。

 現在、日本全国でも線状降水帯による大雨の警戒警報が出ています。広島の77名の尊い命が奪われた災害の教訓を全国に生かして「自然災害の怖さ」を知り、避難と安全確保について考えなければならないけないと思います。

 そして、現在世界では戦争が終息を見せないまま、核兵器があちこちで配備されています。数多の尊い命を奪った広島の原爆の悲劇から、「核爆弾が自然災害以上の想像を絶する悲劇を生み出すもの」だということを知り、戦争になったらどうするかではなく、平和にするにはどうするかについて考えなければならないのでないでしょうか。

                                        🍙いばらき

 

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