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嬉しかったこと

 昨年の今頃はまだ私は馬場秀幸法律事務所の「事務職員」の一人でした。その法律事務所の法律事務の仕事の中に「成年後見業務のサポート」という仕事があります。後見人業務とは判断能力が十分とは言えない方の不動産や預貯金等の財産を管理したり、必要な福祉サービスや医療が受けられるよう、契約締結や医療費の支払などをする業務です。もちろん後見人(保佐人・補助人)は弁護士です。私は16年間で30件以上後見に関する業務に携わり弁護士をサポートしてきました。

 その担当した後見人業務の中で、私が10年近く担当した被後見人さんが昨年の5月に亡くなりました。被後見人さんは長く施設に入院されており、私は主にお嫁さんと連絡を取りながら近況を伺ったり、時には悩みを聞いたりしていました。お亡くなりになった後も相続などの依頼を受けて最後まで担当をさせてもらいました。その仕事がこちらの政治事務所に移る前の最後の法律事務となりました。

 今日の午前中、その時のお嫁さんがこちらの政治事務所にひょっこり顔を出されました。そして無事に一周忌の法事を終えたとの報告をしてくださいました。法律事務として受けたのだから法律事務所に行かれると思っていたら「馬場先生だけでなく、担当の🍙(私)にお世話になったのでどうしても直接お礼が言いたかったので政治事務所に来ました」と話してくださいました。1年たってもまだ覚えてくださったこと、そしてそれを伝えに遠方(市外)からわざわざ今の私の職場に足を運んでくださったことがとても嬉しく思いました。

 成年後見業務は関連する法律の理解は勿論、権利擁護の理解、福祉への理解は重要です。でも知識だけでなく本人や家族や関係者との信頼関係を築くことはもっと重要です。大変だけれども傾聴することを心掛け、少しでも希望に添えるよう自分なりに奔走してきたことが報われたのかなと来所してくれた彼女の笑顔と言葉を聞いて思いました。そんな嬉しい今日の業務の始まりでした。

                                        🍙いばらき

 

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