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女性管理職を増やせというけれど

 数日前の新聞に地元の某企業の新体制の役職と名前が掲載されていました。そこにあった名前は全員男性でした。私は過去にその会社に関わったことがあり、興味を持って記事を読みました。今回掲載されていた男性役員は全員知っている方です。皆さん経験を積んでリーダー的存在にまで成長されたのだなと感慨深くもありました。でも一方で〇〇さん(女性)や▢▢さん(女性)などはどうしているのだろう。今回の男性役員らと同年代だったはず。知性も行動力もあり、将来リーダーになってもおかしくないと思われた彼女たち・・・。

 昨年の帝国データバンク新潟支店の集計によれば、新潟県内企業の女性登用に対する意識調査で、女性の管理職(課長相当職以上)の割合は平均8.2%と前回調査から0.8ポイント上昇したそうです。でも2013年の調査開始以降で最高となったものの、都道府県別では下から10番目の低さとのこと。因みに前回の調査では、なんとなんと最下位から3番目だったそうです。あまりに低すぎて言葉もありません。

 でもこれは私自身、業務上実感があります。法律事務所に勤務していた時、法人(または代表者)の破産手続きや、裁判準備のために法人登記簿を取り寄せる機会が多くありましたが、地元の法人で役員に女性の名前があったことは稀だったように思うからです。

 私は、女性が会社の都合で「昇進の権利さえ与えてもらえない」ということは絶対にあってはならないと思っています。しかし、その競争の中で、性別以外の判断で公平に判断が下されたのであればその結果全員が男性だけ、全員が女性だけになってしまってもいいのではないかとも思っています。女性の管理職を増やさなければならないから、成績が良かった男性Aさんより成績が悪かった女性Bさんを選択するというのは不公平だと考えるからです。

 また地方では、女性が役員就任を打診されても「女性は遠慮すべき」というような考えが女性側にも残っているように感じます。もしその女性が昇進を希望していても周りがそのような雰囲気だとなかなか手を挙げられませんよね。

 これからは地方の会社でも、既婚未婚問わず、子育てしていても、介護をしていても、共働きでも、シングルマザーでも、その職場で女性が上を目指したいと希望したら、快く昇進のチャンスを与える会社が増えてほしいと願います。それには何が必要か一緒に考えてみませんか。冒頭の会社でも、次期役員に臨めるような女性社員が部長や課長として現在活躍中であってほしいと願っています。

                                        🍙いばらき

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