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シンポジウムに参加して

 3月16日に、県民投票で決める会・上越と市民アクションじょうえつの共催で「シンポジウム 市民が決める原発再稼働の是非 ―県議とともに考える 県民投票の意義―」が市民プラザで開催されました。参加者は80名以上。主催者によると予定していたよりも多くの参加があり資料が足りなくなり慌てて追加したと報告されていました。それだけ関心が高いことが伺えます。

 パネリストの県議は斎京県議(自民党・厚生環境委員長)、牧田議員(未来にいがた)、そして馬場県議の3名。会派を超えた議員の意見が直接聞ける貴重な場でした。

 私も再稼働には反対です。参加者のほとんども反対者だったはずです。そのせいか、再稼働反対であることを前提とした意見ばかりが出ていました。私は「今日は原発再稼働反対か賛成かを論じるというよりも、その大前提である県民投票を行うことについて意見を出し合うでのではないの?」という違和感を覚えました。最後の挨拶で斎京議員が「もっと『県民投票の意義』について話し合いたかった」と話をされたの聞いて私の違和感も的外れではなかったと思いました。

 私の印象では、再稼働反対者は県民投票を行うことに賛成し、再稼働賛成者は県民投票することに反対する。という構図になっているように思えます。そして一部の議員や地元経済界以外の人から「私は賛成派です」という声を聞きません。心に思っていても言えないという人もいるのではないでしょうか。反対者だけでなく賛成の人もその意思表示ができる機会がこの県民投票だと思うのです。

 また原発のあり方について今まで深く考えないで生活してきた県民も大勢いると思います。その一人一人がこの機会に、現状または未来を考えた時に柏崎刈羽原発がどうあるべきなのか自分事として考えるチャンスでもあると思います。そしてその考えた結果を投票という形で意思表示することはとても有意義なことであると考えます。

 原発再稼働は経済発展に効果的な面もある反面、福島の惨劇を通して生命の安全や環境に大きな影響を及ぼすものであることを私たちは知りました。再稼働の判断はあまりにも重要で重大な判断となります。選挙で選ばれた議員さんも私たちの意見の全ての代弁者ではありません。だから私たちはこの重要な判断を「自分が選んだ議員さんの決断に任せるわ」と考えるのではなく、自分が直接意思表示を示す(県民投票する)ことで「自分が選んだ議員さんの決断に自分の意見を反映させることができるんだ」と考えてみてはどうでしょうか。

 馬場県議がそのシンポジウムで「県民投票は代表民主制や間接民主制と矛盾するものではなく、これほど適格なものはない」と話しました。少し理屈っぽい言い回しだったけれど、私はその言葉を上記のように理解しました。 

 来月には県民投票条例案を審議する臨時議会が開かれます。53名の議員にはどうか会派や党議拘束を外した判断をしてもらいたいと願っています。         🍙いばらき

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